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感想文/遊んだものONYXを目指して(2) | 06.03.26 (日)

探索日誌『ONYXを目指して』(2)

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「全員がレベル2になってからは、ずいぶん冒険が楽になったな。ワハハ」
とSSがでかい図体をゆすぶりながら笑った。 同感だが笑うところじゃない。

地下二階で雑魚どもを蹴散らして、経験値とゴールドを稼ぐ日々が続いた。 コボルドやゴブリンが15匹ほど群れをなして襲ってくるが、 4~5匹蹴散らせばすぐに逃げ出していく。 時にはゴールドを置いて逃げていく。 話のわかるやつだ。 俺はあいつらとは仲良くやっていけそうな気がした。

だが、アンデッドはダメだ。ヤツラは死ぬまで向かってくる。不死を不死として扱っている。 やばい。アンデッドやばい。

アンデッドの中でもスケルトンやグールは武器・防具を扱い、ゴールドも持っている。 知能が無いわけではないと思うのだが。それが不死の代償なのだろうか。

全員がレベル4になったので、地下3回に降りてみた。 さっそくMDがコブラに噛まれた。 最優先で良い防具を与えているというのに。
「オ゛デだっで好ぎで噛ま゛れ゛でる゛わ゛げじゃ……」
いつにもまして割れた声で泣きごとを言いながら絶命した。 やれやれ。地上に戻り、MDをロードしなおしてやった。どこまでも足を引っ張るヤツだ。

MDに次いで足を引っ張るのがPCEだ。 クリティカルを喰らいやすいMD、こまめにダメージを喰らいやすいPCEという感じか。
「Hu!死んでないんだから文句言うなよ!」
とPCE。しゃべる前にいちいち口笛を吹くのがむかつく。

コブラに悩ませられながら、しばらく地下3階で経験値稼ぎをした。 4階には下りなかった。なぜなら面倒だったからだ。
「ピー!〝狂王の試練場〟でも地下6階で頑張るより地下3階でクリーピングコイン狩りをする方がおいしかったりするんだよな」
と知ったかぶりの豆知識を披露するDC。他のメンバーは誰も聞いてなかった。いや、聞こえないフリをしているのか。俺はDCと仲良くやっていけそうな気がした。

MD以外のメンバーがレベル6になったので、思い切ってクラーケン戦に挑んでみた。
「ぜがぁぁっ!!」
まっさきにMDが死んだ。一撃だった。
「Hu……」
次にPCEがやられた。これも一撃だった。どこまでも足を引っ張るやつらだ。

仲間を二人殺されたが、なんとかクラーケンを倒すことが出来た。 期待したほどには経験値が入らなかった。もっと美味しいモンスターだと記憶していたのだが。 記憶が美化されていたようだ。

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MDとPCEが死んだのは運が悪かったからなのだろう。 その後、何度かクラーケンを退治したが、 レベルが上がったわけでもないのに誰も死ななかった。 全員がブロードソードを装備してからは、完全にカモと化した。

「クラーケンを倒せるようになったら、冒険も折り返し地点だ。 明日以降にそなえて、ゆっくり休もう」
と俺は仲間に言った。

その夜、MDは宿を抜け出し一人で墓地に修行に行った。 あいつなりに気にしていたのだろう。

- (日誌2・完。もうちょっと続くかも)-

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