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感想文/遊んだものMOTHER3 プレイ記(2) | 06.04.23 (日)

MOTHER3 プレイ記『鉄の温もり樹々の冴え』(2)

『MOTHER3』
(C)2006 SHIGESATO ITOI/Nintendo

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テリの森

フリントが村の広場へ駆けつけると、村人達が状況を説明してくれた。
「このまま燃えつづければ、村を捨てて逃げ出さねばならないかもしれない」
「燃えているのは村の北西に広がるテリの森。木こりのライト親子が心配だ」
フリントには今なすべきことがすぐにわかったが、 向こう見ずではないのでひとまず辺りを調べて回った。

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火事を報せる鐘を鳴らしていたのは、常人の4倍以上の身長の男だった。 が、なぜそんな体格なのかは今はどうでもいいことらしかった。

足元に転がっている邪魔っっけな石コロに見えたのは、ナッツだった。 食べると体力が回復するのだろう。 フリントは画面内のすべてのナッツを集めて回った。

さらに、ナッツが落ちてないか、自宅までいったん戻ってみた。火事はこの際、そのままにして。 ナッツは落ちてなかったが、せっかく自宅まで戻ったので一休みした。 ヒットポイントは満タンだったにもかかわらず。

トマスと男二人、一つのベッドで過ごすという気持ち悪いご休憩を終え、 フリントは再び村の北、クロスロードへ戻った。

ナッツが復活していた。
「これを繰り返せば、限界までナッツが持てるな‥‥」
とフリントは考えたが、 この世界には物をなんでも99個も持ててしまうといった理不尽は存在しないので、 あきらめて先を急いだ。

炎に包まれた森にはやかましいBGMが流れていた。
「まるで運動会のようだ。あまり好きにはなれないな」
眉をひそめてプレイヤーはそうつぶやいた。

祈り場

テリの森の入り口には〝イノリバ〟と呼ばれる建物がある。 普段は億劫がって立ち寄らないし、 たまに行っても居眠りをするのがフリントの常だった。 そんなフリントが〝イノリバ〟へ立ち寄って祈りを捧げたのも無理からぬことと言えた。 森から立ち昇る煙と炎は、すでに尋常ならざる大きさになっていたからだ。

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〝イノリバ〟ではプレイヤーの名を神に問われた。 プレイヤーは真摯に自分の名を述べ、 この物語が 〝3作目問題〟 を回避していてくれることを切に願った。

祈りを終え、 火の粉をかいくぐり、襲ってくる蝙蝠を払いのけ、 フリントはライトの小屋へと急いだ。

火吹き虫

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ライトの小屋までもう少しというところで、 フリントは豚の仮面をつけた怪しい男を見た。 豚の仮面をつけた太った男は金属箱から怪しげな虫を放出し、どこかへ消えた。 さらにフリントは、倒れているライトを見つけた。

息もたえだえにライトは
「この虫が森に火をつけているんだ」
と言った。フリントが来るまで、一人でこの火吹き虫たちと戦っていたらしい。 ライトは続けた。
「小屋の中にはまだ、息子のフエルが‥‥」
「あとは俺にまかせろ」
そういうと、フリントはライトの介抱をトマスに任せ、火吹き虫の群れの中へ飛び込んでいった。

黒焦げ

フリントは火吹き虫たちを倒し、燃えさかる小屋へ飛び込んだ。 羽の生えた怪しげなネズミが襲ってきたが難なく撃退し、 フエルを抱きかかえ崩れ落ちる小屋から間一髪、脱出した。

幸いにして二人ともケガはどこにもなかった。 ただ、すすで体中が真っ黒にはなったが。
「まるで〝博士と助手〟コントみたいだ」
とフエルは笑った。

無事を喜ぶ人々があまりに
「まっくろだね」
と言うので二人して温泉に入ったものの、首から上のすすは落ちなかった。 フリントもフエルも、気が動転して〝顔を洗う〟のを忘れてしまっていたのだ。

〝イノリバ〟まで戻ると、フエルの無事な姿を見たライトの目に涙が浮かんだ。 ここでもしきりに
「すすで真っ黒、すすで真っ黒」
と連呼されたので、プレイヤーは
「伏線だろうか?」
と、いぶかしんだ。

ここで、フリントとライトが古馴染で、仲の良いケンカ友達であることがプレイヤーに明かされた。
「それは道中、トマス他のNPCに語らせて良かった情報なんじゃないか? ここで唐突に後付け設定を披露されても‥‥」
と口を尖らせるプレイヤー。

「シゲサトのシナリオには、そういう唐突な部分がままあるよな。 アナとのダンスとか、プーが仲間になるくだりとか」
と、プレイヤーはさらに一人ごちたが、
「ま、いいか」
とつぶやきゲームを再開した。

ライト達と無事を祝っていると、雨が降り出した。 これで火事も消えてくれることだろう。

予兆

村に戻ったフリントはイサクという村人から気になる話を聞いた。 森から逃げる途中、ヒナワと息子たちを見かけた、と。 そして遠くからドラゴの悲鳴が聞こえ、さらに別の悲鳴が続くのを聞いた、と。

降りしきる雨の中、フリントは自宅へ駆け戻った。 BGMは無い。ただ、雨音と水溜りを跳ね上げる自分の足音が響くばかりだ。

ヒナワ達はまだ、戻っていなかった。 軒下にいたのは一匹の伝書鳩のみ。

プレイヤーは、一章のサブタイトルを思い出していた。
「とむらいの夜」

夜はまだ明けていなかった。雨は降り続いていた。


- 続く -

P.S.

あ~。やっぱ、小説を書いたことのない人間が三人称視点で書くのは無謀でした。 読み苦しくてすんません。

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コメント

1: イシイ (2006/04/23 16:01)
すごいシリアスなシーンで「悪ふざけ」を入れたくて仕方がない、
そんなマザーが大好きです。

小説楽しみにしております。

2: 桝田道也 (2006/04/23 20:29)
>悪ふざけ
2の「 キ モ チ イ イ 」とか好きです。お前は戦闘中に何を感じているんだと。
ヒッチココックの映画術だったと思うけど、
「ユーモアを忘れないこと」
という項があるとかないとか(また聞きなのでよく知らない)
ほんの少し笑いがあると、シリアスなシーンがぐっと引き立つんですよね。

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1: MOTHER3~バルの冒険記~/第一章(1):テリの森の火事( http://mother3.at.webry.info/200604/article_2.html ) (2006/04/29 03:39)
双子の父、ブラントの残るタツマイリ村は、テリの森の火事で大変な騒ぎになってた。

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