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お知らせ/自著物解説『乱れ描き文晁』 | 06.01.03 (火)

『乱れ描き文晁』について

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『コミック乱』2006年2月号掲載。 雑誌が発売されたのは2005/12/27。まだ売ってると思います。

以下、ネタバレ有り自作言及です。


西洋銅版画

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トレス。トレス元は『日本洋風画史展 図録』から。オリジナルの作者・制作年は不詳。

トレス元の図版が小さかったのでハッチングの向きや方向は自分の感覚まかせ。

わりかし良く描けたと思います。……空以外は。

空のグラデーションをPC処理で4階調にして、 それをトレスしたらオリジナルと似ても似つかない空になってしまいました。 (オリジナルは同心円を描くように中心が明るく外側が暗くなるように階調が変化)

小ネタ

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今回唯一の小ネタ。発禁・焚書されているのはインテリジェントデザイン論の本と、 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の絵。

参考

昭和ギャグ

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自分、昭和なギャグ演出とか平気っスから。自分、プリミティブっスから。ソリッドっスから。 マジでギャグマンガ1.0でガチバリいけてるっスから。

『万年橋大橋両国橋勝景』

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亜欧堂田善の銅版画。トレス。トレス元↓
http://www.db.fks.ed.jp/txt/20011.001/image/00007_02.jpg

この画像をそのまま使ってもよかったのですが、 ちょっとノイズが多くて古びた感じあったので、 ノイズをいちいち修正するくらいなら‥‥とトレス。 あんまり上手にトレスできませんでした。

ちなみに亜欧堂田善についての解説のコマの背景はトレスではなく「医範提綱内象銅版図」
http://www.db.fks.ed.jp/txt/20011.001/image/00037_04.jpg
を加工したもの。

図版以外にも、 ふくしま教育情報データベース内の、 『亜欧堂田善作品集』 は大変参考にさせていただきました。

で、いくつか文献を当たってみましたが、 どう考えても『万年橋大橋両国橋勝景』は『乱れ描き文晁』の舞台よりももっと晩年、 江戸に移り住んでからの作品としか思えないわけです。

とりあえず、物語のためなら史実を曲げる場合もある、という姿勢で描いております。 誰もが知ってるような史実を無視するような極端なことはやらないけれど、 ノンフィクションを描いているわけじゃないので‥‥という姿勢です。 ご了承のほどを。

あと、私、現時点(2005/01/03)で『風雲児たち』の潮版の14巻~16巻を持ってないんですね。 ワイド版も買ってなくて。つまり読んでないわけでして。

「亜欧堂田善について、触れてないわけないよなぁ」
と怖れつつ今回のマンガを描きました。

やっぱり、触れているみたいですね。近いうちにワイド版買います。

どんな感じで描かれていたのだろうと、楽しみ、かつネタ被りに怯えてます。

『外艦図』

buncho_04.png

トレス。トレス元は↓の本から。

『写山楼谷文晁のすべて - 今、晩期乱筆の文晁が面白い』

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  • 著者:渥美国泰
  • 出版:里文出版
  • 税込価格:¥2,415 (本体 : ¥2,300)

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ただ、この本には『外艦図』の制作年などの詳細は書かれてなかったのですね。

文晁のサインが大きく潰れているので、おそらく50歳以降~定信が亡くなる以前の作だと思いますが。

亜欧堂田善と同様、劇中の舞台と制作年が異なるのは目をつぶるとして。

はたして、ラクスマンの船を描いたものと考えていいのか。 レザーノフという可能性はないのか。ネットで調べても要領を得ず。

結局、定信の付記した戯題から、おそらくラクスマンの方で合ってると思うことにして、 マンガにしました。

ダイソー

劇中で使用した櫛と茶筅はダイソー百円館で購入しました。櫛(100円)。茶筅(300円)。

できれば猫も本物を使いたかったのですが、飼ってないので無理でした。


コメント

1: 苦楽まにあ (2006/01/06 12:36)
巧いなあ・・・。流石本職や。

2: 桝田道也 (2006/01/06 18:03)
ウホッ
うれしいこと言ってくれるじゃないの
それじゃあとことんよろこばせてやるからな

3: りか (2006/01/22 23:24)
はじめまして、いつも桝席拝見しております。
書店にて本日買い逃してすっかりあきらめていたコミック乱入手いたしました。
…あー、福島の某須賀川市立博物館で銅板画見たぞ、と、なんかえらく感動しました。
田善柄ネクタイだか織物だか、ハイカラなぶっ飛んだものが多数あって、
何者だこの人はと思ってたのですが…納得させていただきました!

4: 桝田道也 (2006/01/23 05:09)
ありがとうございます。
田善の画力はあおの時代の中ではズバ抜けてますよね。
実物は4~5枚しか見ていないので、
いつか機会があったら須賀川市立博物館に行ってみます。

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