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お知らせ/自著物解説『どっからみても波瀾万城 第九話・犬山城』 | 10.10.25 (月)

『どっからみても波瀾万城 第九話・犬山城』について

コミック大河 vol.9 ( 2010-09-25 発売号)に掲載されました。

お城を題材にしたお城擬人化オムニバスうんちくマンガ第九話です。 題材は国宝、犬山城。

犬山城天守

第7話から第9話にかけて彦根、松本、犬山と国宝天守が続いたのは、まぁ、そういうことですよ。

休刊にともなって現存十二天守は無理になったけど、 国宝四天守だけでも描かねば終われない、と。

ちょうど、この原稿をやってたときにブログやらツイッターやらで、 編集と揉めたのどうのこうの描いたんで、いろんな人に心配されてしまいましたが、 単なる仕事上の作品向上のための丁々発止です。

私の担当氏に対する信頼は揺らいでないし、向うの私に対する評価も変わっていない(…だと思ってます)、で、す、が、 それはそれとして、同じ人間じゃないんだから、意見が一致しないことはままありますよね、と。

んで、なにが問題点だったかというと。

しょうじき、ここまで徹底したパロディをやるつもりはなかったんですよ。

犬山城をハドソン夫人っぽくして、最後に未来少年のパロディやってオチ、くらいのつもりでいたんですよ。

でも担当氏が
「ケモノ娘。ダメ。絶対。ありえない。なし。いやいやいやないないないケモノないケモノなら載せない買わないボツにする」(←実際にこう言ったわけではなく、意訳)
……という主旨の宣言をなされるので。

いろんなケモ - まとめちゃんねる
http://matomech.com/article.aspx?aid=283823&bid=169

↑で言うところの(2)までしかダメーッ!であって、ハドソン夫人だと確実に(5)か(6)あたりになるので、でも、犬山城の造形でパロディできなくなるとオチが唐突になっちゃうし……(オチを変える気はなかった)

……で、全編、あんなことになってしまったわけです。

私の拙い摸倣でも一部の人にはウケたっぽいので、 結果的にはああなってよかったと言えるのかもしれませんけど……
わしゃ、あんな面倒なパロディ、やりたなかったんや……
最初の予定じゃペンタッチとか摸倣する気なんかまったくなくて、 アニメの絵の方に似せて描くつもりやったんや。

つーか、だめか?ハドソン夫人。あんなかわいいのに!あんなかわいいのに!あんなかわいいのに!

表紙に小さくパラソルを持った御夫人を描いてあるのは、作者の怨念の名残りです。

で、ようやく今、読み返してみましたが……

やっぱ、拙いなぁ。描き上げた直後は
「自分にしては上出来な方だろ」
とか思うのだけど、二ヶ月たって冷静に見直すと、やっぱ摸倣できてない。恥ずかしい。

石川貞清

マンガでは池田輝政が石川貞清を自主的に助けてあげたことにしてしまいましたが、 実際は石川貞清が輝政に泣きついて、輝政がとりなして、切腹回避……だったみたいですね。

いくつかの資料では石川貞清の読みが《いしこさだきよ》となってましたが、 武将辞典など信頼度の高そうな本ではすべて《いしかわ》だったので、そちらを採りました。

最古の天守

犬山城が金山城を移築したという話は複数の文献に現れるので、 昭和の解体修理での調査が行なわれるまで誰も疑ってなかったみたいですね。 国宝に指定されたのは解体修理の前。

景観

犬山城が国宝に選ばれた理由は間違いなく「現存最古の天守だと信じられていたから」であって、 いまやそれはかなり怪しいんだけど、でも、あの景観だけで国宝の価値があるよね、と言いたい。

ロンブーの淳が一番好きな天守だよね、たしか。

私が行ったときは急いで周ったので
「木曽川の向うに望む犬山城」
なんて構図は見なかったし、デジカメのバッテリも切れかけて写真もあんまり撮ってない。

この原稿をやる前、真剣にもう一度、自腹で取材に行くかどうか悩んだんですが……

結局、締め切りとか財布とかと相談の結果、断念しました。

今からでもいいから行きたい行きたいああ行きたい。

2010 年、冬の青春18きっぷがどうなるか、まだ不明なのはどういうことだまったくもう。

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