訪問日 : 2025-01-04
『識りたがり重豪』の取材の一環で、兵庫県たつの市の龍野城に行きました。
龍野藩脇坂家8代の脇坂安董は、娘を内藤政優に嫁がせる際にいったん島津重豪の養女にしています(脇坂家と内藤家で家格が不釣り合いってこともないと思うのですが、なんでそんなことしたのか謎。脇坂家と内藤家がともに将軍岳父の重豪と結びつきたく、重豪もまた幕閣への影響力を強めたいってことだったんでしょうか)
あと重豪の継室の綾姫の遠い遠い遠い親戚が龍野藩脇坂家7代の脇坂安親です。 縁と言えばそのくらいなんですけど、もう脇坂家、なにか重豪に弱みでも握られてんのかってくらい、薩摩に便宜をはかり続けるんですよ。
龍野には島津家の遠い親戚である越後島津家の子孫が帰納して土着したらしく、江戸時代中期に薩摩島津家から「おなじ島津一族である」と認められて参勤の折に挨拶にうかがうのを許されていたという話もあります。
行って何かが得られるアテは低いと思いつつも、脇坂安親・脇坂安董はマンガに出すつもりですし龍野城と城下町もちょこっとは描くかもしれないので、足を運んだのでした。
龍野城はまた後日エントリを立てるとして、このエントリはたつの市重要伝統保存建築物地区の訪問記です。
揖保川。全国で三ヶ所しかない「畳堤」なる洪水対策のある土手。
出水の際に防護柵に畳を横にして差し込む。畳は水を吸って膨らんで土嚢の代わりになる……ということです。
もともと川と住宅が近く、重要伝統保存建築物地区なので移転させて土手を高くするのが難しい。くわえて住民も景観として川が見えることを望んでいる……ということで、畳堤なる珍しい洪水対策が採用されたようです。ほかに長良川(岐阜県)と五ヶ瀬川(宮崎県)に存在するとのこと。
さて、ここから重要伝統保存建築物地区の写真が続くのですが、これに関して私は「ええなあ……ね?ええでしょう」のほかに語れることがないので、できるだけ言葉少なく、ただただ写真ばかりが続きます。
住民が街の雰囲気との調和を考えて日用品を選ぶときもなるだけ和風に近いのを選んでるの、素敵やんと思ったのですが、こうして文字に打つと
「同調圧力が重い……」
と思えてきたりして(ぁゎゎ)
童謡・赤とんぼを作詞した三木露風がたつの市の生まれなので、街中のいたるところに赤とんぼモチーフがあります。
たつの市=そうめん、という認識で訪問したけど、実はヒガシマルのお膝元だと行ってみて知りました。
資料館はまだ年始で開いてなかったのかな。どちらにしても予定に入れておらずスケジュールもつまっていたので、スルー。
よく考えたら名前しかしらないひとだな。「かっこう」の作詞もそうだったのか。
ご当地マンホールはよく見るけど、ご当地ドブ蓋はめずらしい。←側溝蓋って呼んであげなさい自分
最初の地点(バス亭)に戻りました。川の向こうにヒガシマルの大きな工場が見えます。
JR竜野駅(山陽本線)から重伝建地区と龍野城にバスで行ったんですけど、アクセスはJR本竜野駅(姫新線)の方がいいんですね。
「本」の字がつくだけあって、本竜野駅の方がたつの市の中心に近かったのでした。竜野駅の方は中心市街から 5km 離れててバスも少なかったです。
姫新線への乗り換えの手間と時間を考えても本竜野駅から向かう方がロスが少なさそうでした。
サブ目的地だと下調べもあんまりしないので、そういうことがまま起こりますね。
日本の古い街並みについて「いいねえ」以外のことが言えないボキャ貧なので写真の羅列だけになりましたが、歩いててほんと楽しかったです。本エントリの見出しの「Show You Jaws Oh!」は言葉に困って「醤油醸造」のダジャレにしただけで、深い意味はありません。