『ファンブル5』第 16 話について
cont16 :「名探偵 明痴湖ゴローの冒険」の件
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/blood/huxannbu01_0001.html
掲載期間:2007/07/13 ~ 2007/08/15
毎回、本編のコマを彩色したものを用意しているのですが、 今回は彩色に向いたコマがあまりなくて……。 これは、さすがに元絵が小さすぎた気がするなあ。 こういう太い描線は個人的には好きですけどね。
孫タイトル(二本立てなので)の、「疲労の研究」「四つの頂点」のネタ元はホームズから。
今回の話のネームを最初に描いたのは 2001 年ごろですね。 おお、実に構想6年の大作。
探偵モノギャグの企画を立てたものの、今まで日の目を見なかったというだけの話ですが。 読みきりなどの企画が舞い込むたびに、ねちっこく提出してみたものの、なかなか描く機会にめぐまれなくて、ここまでかかりました。
曰く
「面白いけど専門用語(ポリゴンとか)がちょっと……」
と言われて没になるケースが多かったかな。
そう考えるとこのマンガも、ブラッドがウェブに移行したおかげで日の目を見ることができた作品ってことになりますでしょうか。
6年越しの思いを遂に果たしたなりり。江戸の敵を長崎で討ったなり。これぞ福徳の百年目!いざや!いざや!ふふぉおおー!
ファンブル5はオムニバスという性質上、かつて諸々の理由でボツになった案を換骨奪胎して甦らせることができる連載だったので、作者としては非常に有難い連載でした。 終わっちゃうのかー。残念無念……
3ページ目
上段2コマは特に元ネタはありません。
CG
1980 年代のパソコンによるレイトレーシング風な画像を作るのは実に楽しかったです。
市松模様の天井・地上に強い郷愁を感じます。
今みたいに高機能なポリゴンモデラー・スプラインモデラーの無かった当時は、 ハートを作るのが難しかったんですよ。 今はなき Oh!FM Towns 誌に載ってた、 〝プリミティブ演算で斜めにカットした楕円球をつなげてハートにするテクニック〟 を十数年ぶりにやってみました。
おおぉ…ぉ……うしなわれし古《いにしえ》の技術《わざ》が今ここに……
マンガの背景に使うのが前提だったのでモノクロで明度を高くコントラストを低くしたのですが、 その結果として時が止まったかのような画像になりました。
↓『ファンブルファイブ』の試し読みがあります。試し読み部分には第16話の一部が含まます。
>全方位手探りギャグ『ファンブルファイブ』 | ブログ桝席
http://www.masuseki.com/wp/?p=3314